左からALLY、HANNA、ACE
秋元康が総合プロデュースする「IDOL3.0 PROJECT」で、オーディションにより選ばれた11人で結成したWHITE SCORPION。昨年12月より毎月デジタルシングルを配信中で、第5弾「Satisfaction graffiti」がリリースされる。センターで最年少のHANNA、最年長のALLY、MCを務めることの多いACEの3人に聞いた。楽曲ではクールなイメージを打ち出している彼女たちの素顔は?
『ネットショッピングでポチりすぎて』
――ALLYさんはネットショッピングが趣味だそうですが、楽天市場でお買い上げいただくこともありますか?
私もさっき楽屋で、お財布を楽天さんで探していました。
私も家具や雑誌を見ていて、お母さんにおねだりします(笑)。
私はちょっとポチりすぎて、自分が頼んだのかわからない品物が結構届いて(笑)。今ピンチなので、抑えるようにしています。
ALLY 2000年4月17日生まれ、京都府出身
『受験勉強と陸上部も頑張っていました』
――「IDOL3.0 PROJECT」のオーディションが始まったのは1年前でしたが、その頃は皆さん、どんな生活をしていたんですか?
私は中学3年生になって、オーディションは受かるかわからなかったので、塾に通って受験勉強と並行して頑張っていました。あと、陸上部で走り高跳びをやっていて、毎日朝と放課後に練習していました。
――高跳びでも良い成績を出したんですか?
市内で2位でした。
おーっ!
その次のブロックでは8位に入賞しました。スポーツでは新体操もやっていました。
――HANNAさんは何でもできちゃうんですね。学校ではどんなキャラでした?
ここと全然違って、身長も高かったので、お姉さん的な感じでした。
HANNAが(笑)?
みんなのことをかわいがって、後輩ともよく喋っていて。
WHITE SCORPIONでは最年少ですけど、15歳でこんなに大人っぽい子はいませんからね。
HANNA 2008年12月17日生まれ、兵庫県出身
『アルバイトでトーク力が身に付きました』
――ACEさんは高校で帰宅部だったんですよね?
部活動に入ったことは一度もなくて、アルバイトをしながら高校に通って、帰りに友だちとちょっと遊んだり。平凡に過ごしていました。
――どんなアルバイトをしていたんですか?
結婚式場でお料理を運ぶ配膳スタッフと、水炊き屋さんでお鍋のお世話をする仕事を長くやっていました。お世話をしながら、お客さんとお話をしていたので、トーク力やコミュ力は身に付いたと思います。
――ACEさんのMCを聞いていると、わかる気がします。オーディションを受けるときに、7キロダイエットしたそうですね。
しました。受かりたい気持ちが強かったので、ごはんをなるべく減らして、運動やダンスをして。本当は食べることが大好きで、毎日「食べたい、食べたい」となっていましたけど、「2週間後に審査だから頑張ろう」と我慢していました。
ACE 2006年11月6日生まれ、福岡県出身
『アパレル会社で働いて服のセンスに活きて』
――ALLYさんはアパレル会社に勤めていたとか。
働きながら、オーディションに応募しました。会社は少数精鋭で10人くらいでやっていて、私は服やコーディネイトを紹介するSNSの運用がメインの仕事でした。
――今、役立っていることはありますか?
握手会やお話し会は私服のことが多くて、そういうときのファッションのセンスには、アパレル時代が活きていると思います。服はすごく好きなので。
ALLYさんはWHITE SCORPIONのオシャレ番長です。
――そんなALLYさんから、2人の私服を見ると?
ACEは甘めの顔ですけど、意外と黒っぽい服をカッコ良く着こなしています。HANNAは最近、大人っぽい服を着出した気がします。
高校生になったので。
デニムにブレザーを合わせていたときは、すごくかわいかった。
スタイルも良いし。
そう。すごく似合っていました。
ありがとうございます。
『15歳で堂々のセンターで人生2周目かなと』
――オーディションやグループ結成の頃と比べて、メンバーの印象は変わりました?
ACEはオーディションの合宿で同じグループで、その頃は控えめなイメージがありました。
ちょっと猫かぶっていました(笑)。
今はハッチャケるタイプで、意外とノリがいいんだなと、プラスの意味で変わりました。コメント力もあって、MCを任されることが多くて、しっかりしています。
自己分析力みたいなのが高いです。メイクも自分に合うようにしたり、魅せ方が上手くて。
セルフプロデュースができる。
そこは自分でも長けていると思う部分です。
HANNAは合宿ではグループが違って、あまり話さなかったんですけど、見た目も大人っぽくて、おとなしい子なのかなと思っていました。でも、年相応に甘えてきたりもします。
――HANNAさんがALLYさんに「人生二度目の赤ちゃん」と言われたと、コメントしていたことがありました。
言われました。
言った気がします(笑)。センターでプレッシャーは大きいはずなのに、堂々と務めているのが人生2周目だなと。私が15歳のときなんて何も考えていなかったので、本当に肝が据わっていると思います。でも、かわいい赤ちゃんの一面もあって(笑)。
『みんなを引っ張ってバランスを取ってくれて』
――逆に、HANNAさんやACEさんから見たら、ALLYさんはやっぱりお姉さんな感じがしますか?
します。服装もオシャレで、マネしたいと思ってもできないので、憧れます。周りに気を配れて、エレベーターがあると一番後ろになることが多いんです。みんなを優先してくれて、電車で席が空いていたら「座っていいよ」と言ってくれたり。でも、たまに甘えてくるときもあります。
そうなんだ。知らなかった。
私の肩に頭を乗せてきたり。
ちょうど良い高さなので(笑)。
私も合宿のときは、見た目がきれいだからクールなイメージでしたけど、関西弁がかわいくて。私がふざけていると、「何でや?」みたいにツッコんでくれるのが面白いです。メンバーみんなを引っ張ってくれる存在で、WHITE SCORPIONの良いバランスを取ってくれていると思います。
――ジェネレーションギャップを感じることはないですか?
たまに感じます。
本当に?
「あれ流行っていたよね」「何それ?」みたいなことがあって。たとえばプリキュアでも、私が観ていたのは最初の『ふたりはプリキュア』や次の『Max Heart』でしたけど……。
わかりません。
私は『ハートキャッチプリキュア』を観ていました。
あれは私が観ていた最後のほうでした(笑)。
『急に逆立ちするから笑っちゃって』
――メンバーの面白い行動や発言を覚えていたりもします?
WHITE SCORPIONの楽屋は笑いが絶えません。パフォーマンスはクールですけど、みんな面白くて。
ギャップは結構あると思います。
ALLYさんはワードセンスが面白い。特にふざけるわけではないんですけど、話していてツッコんでくるとき、語彙力が高くて。
あと、恥ずかしかったり緊張しているときに、まばたきが多くなるんです。それを見ると笑っちゃいます(笑)。
合宿のドキュメンタリー映像で、私がたぶん初めて1人でみんなの前で歌うとき、自分で引くくらい、まばたきをめっちゃしていました(笑)。それで今、ちょっと気をつけるようにしています。
HANNAはかわいすぎて、笑っちゃうことが多いです。やっぱり15歳だから、ずーっと元気で、逆立ちを始めたりするのがおかしくて(笑)。
急に逆立ちしたくなったり、走りたくなるときがあるんです。壁倒立はできます。
『お弁当は早い者勝ちでマカロンはジャンケンで』
――ちなみに、WHITE SCORPIONではお弁当は年上から取るとか、ルールはありますか?
ないですね。年上のお姉さん方がやさしいので。
早い者勝ちです。
みんな、一目散にお弁当を取りに行きます(笑)。
でも、アイスやマカロンがあったら、「何味が食べたい?」ってジャンケンをします。
一度おいしいマカロンが楽屋にあって、私が撮影で出て帰ってきたら、なくなっていたんです。大好きなのに……とヘコんで、自分で買いに行きました(笑)。それから、みんなでジャンケンをするようになって。
今日も楽屋にアイスがあるので、あとでジャンケンをします(笑)。
『10代の共感を得られると思います』
――連続リリース5作目の「Satisfaction graffiti」について、HANNAさんはイベントで「さっそう感がある」と言ってました。
そうですね。さっそう感? 疾走感? リズムが乗りやすいテンポで、言葉も語尾が跳ねる感じがあって。バックのドゥルルルルーみたいな音も好きです(笑)。
ディスコ調で。
EDMっぽいというか、電子音の雰囲気が今までになかった感じ。
それが言いたかったんです(笑)。
歌詞では子どもと大人の狭間で葛藤している様子を、タイトルにあるgraffiti=落書きに沿って表現していて。私たちくらいの10代の方から、共感を得られると思います。
――頭に浮かぶ光景もありますか?
高校生くらいの反抗期の人が家を飛び出して……みたいな。
高架線の下でヘッドホンをして。
スプレーを持って、バーッと絵を描いているのが思い浮かびます。
歌詞にありますけど、トンネルの薄暗いライトの中で、1人で壁に落書きをしていて。誰かとケンカしたあと、怒りをぶつけている感じを想像しました。色鮮やかに、いろいろな感情が混ざった絵を描いているのかなと。
『1人で神社に行ってリフレッシュします』
――そういうふうに、鬱屈した感情を発散したくなるのはわかりますか?
このグループには、高校生や20歳くらいの狭間の年齢のメンバーが多いので、感情移入はしやすいと思います。
感情をぶつける方法がgraffitiという、表現の仕方が素敵です。
公共の場で落書きはしませんけど(笑)。
――皆さんはどんな形で発散しているんですか?
私はカラオケが多いですけど、このMV撮影では、みんなで叫んだんです。怖いものと戦って、追い詰められて「キャーッ!」という。1人で叫ぶのは恥ずかしかったけど、殻が破れた気がします。ノドはガラガラになりながら、すごく気持ち良くて、発散できました。
私は体を動かします。踊ったり、走ったりしたくなるので。前に駅の長いホームに人があまりいなくて、「ここで走りたい」とメンバーに言ったら、「やめときな」と止められました(笑)。
私はよく散歩に行きます。1人で地元のおいしいごはん屋さんを巡ったり、天気が良くて暖かい日には神社やお寺に行って、リフレッシュしています。
――落ち着くんですか?
近所にいい感じの神社があるんです。ベンチがあって、人があまり来なくて。あと、山の奥の坂の上に眺めの良いスポットがあって、よく自転車で登って行きます。
何かドラマみたい。
1人行動は多いかな。こぢんまりとしたカフェに1人で入ったり。
私も1人でアサイーを食べたり、買い物やカラオケに行ったりしています。
私は1人だと恥ずかしくて、汗をかいてきちゃう(笑)。
『中学生料金でないから大人になりたくなくて』
――先ほど出たように<大人になりたくないよ>という歌詞もあります。10代のHANNAさん、ACEさんは共感しますか?
私がひとつ思うのは、遊園地や水族館に中学生料金があるじゃないですか。あれがなくなるから、大人になりたくないというのはあります(笑)。
現実的だね(笑)。
高校生はちょっと高くなるので。
大人になると、いろいろ責任が伴ってくるから、今のままでいたい気持ちもありつつ、大人の方とお仕事をしていると、そんなに変わらないのかなと。だから、自分も大人になりたいとも思います。
――ALLYさん的には、大人の良いところもありますか?
自分の意志と判断でやりたいことができます。だけど、責任も自分で持たないといけない。良いことも悪いこともありますね。
教訓にします。
『今までより力強さを求められました』
――今回のレコーディングでは、どんなことに力を入れました?
過去4作より力強さを求められました。単純に声から、いつもより大きめに。アクセントも歌詞の意味が強いところは強調したり。
英語の歌詞は、毎回意味を調べてノートに書いていますけど、Blow up=爆破するとかは力を込めて歌うことを意識しました。Satisfactionは言い方のニュアンスが1コ1コ違ったり。
――曲中にたくさん出てくる言葉ですけど。
そこがすごく大変でした。2サビでは“サティスファークション”と語尾を下ろしたり、“サティス、ファッ、クション”と“ファ”を上げるパートがあったり。ちょっとずつ言い方が違うのを、仮歌から聞き取って歌いました。
私は元気良く歌うように言われました。 感情をぶつけるようにマイクに近づいて、声を前に飛ばす感じでやってみました。
私もマイクに近づいて歌ったんですけど、声が大きくなりすぎて、「ちょっと離れて」と言われました(笑)。
――そんなに難しいディレクションはなかったですか?
「エモく歌って」とは言われました。特にDメロは吐息多めで。
私もエモく吐息を入れました。あと、リズムが難しくて、ちょっと手こずりました。
『レコーディングの数日前からハチミツ紅茶を』
――いつもレコーディング前に、ルーティンでやることはありますか?
ノートに歌詞を書いて、曲をエンドレスで聴きながら、電車でスタジオに行きます。着いたら気合いを入れるために、ノドを(スプレーで)めっちゃシュシュッとします。
――歌詞はあえてノートに書き起こすんですか?
そのほうが感情が込められるかなと思って。
私は何日か前から、ハチミツ紅茶を飲みます。ハチミツは声に良いらしいんですけど、苦手なので紅茶に入れていて。でも、レコーディングの直前は好きなものを食べます。今回は男梅グミを食べました。すっぱさで目を覚まして、気合いを入れます(笑)。
特別なことはしませんけど、朝は曲をずっと流して、歌いながら準備します。何も見なくてもアクセントをどこに付けるとか、わかるくらいにしています。
――曲に合わせて着ていく服を選んだりは?
最近するようになりました。曲に入りやすいように今回は黒い服とか、ちょっとレトロな雰囲気の服を着るとか。
私はいつもトレーナーとか、できるだけユルくて動きやすい格好で行きます。ペタンコのスニーカーを履いたり。
私もそっちタイプです。ずっと立ちっぱなので、リラックスできる服のほうが、声が出やすくて。
『ちょっと昔のエモい曲を聴いています』
――WHITE SCORPIONはクールな曲を歌っていますが、皆さんが普段聴いているのは、どんな音楽ですか?
櫻坂46さんが欅坂46さんの頃から好きでした。カッコいいダンスナンバーが多いのは、WHITE SCORPIONにちょっと似ているかなと。新曲の「何歳の頃に戻りたいのか?」はそれこそ力強いので、今回参考にしてMVを観たりしていました。
――趣味で聴く音楽とやっている音楽が近いわけですね。
そうですね。でも、カラオケでは男性の曲をよく歌います。ヒゲダン(Official髭男dism)さんとか、back numberさんとか。私は声が低いので歌いやすいです。
私はアイドルさんの曲も聴きますけど、結構ジャンルは広いです。ロック系、ナツメロ……。aikoさんとか自分が歌いやすい曲が多いかもしれません。あと、尾崎豊さんも好きです。
――へーっ。ACEさんの世代で、尾崎豊さんをどう知ったんですか?
お父さんの影響です。ブルーハーツさんやBUMP OF CHICKENさんも聴いています。
私はNewJeansさんが好きで、よく聴きます。あとは、ちょっと昔のエモい曲。プリンセス プリンセスさん、中森明菜さん、中島みゆきさんとか。
――それも親御さんの影響ですか?
おすすめに出てきて興味が湧いて、聴くようになりました。
2人の音楽の趣味は、私より世代的に上かも(笑)。
『伝説を作るグループになりたいです』
――最後にSatisfactionにちなんで、皆さんはアイドルとしてどうなったら、満足できそうですか?
街中でWHITE SCORPIONの名前を出したとき、「知ってる」と言っていただけるくらいの知名度になれたら、頑張ったなと思える気がします。2ndシングルの「コヨーテが鳴いている」を渋谷で流してもらったとき、それがきっかけで曲を聴いてもらった、MVを観てもらったと結構聴くので、いろいろなメディアに出していただきたいです。
想像がつかないというか、どれだけやっても満足しないかと思います。でも、できるだけ長くWHITE SCORPIONで活動して、メンバーみんなの個人での夢も叶ったとき、満足と言えるのかもしれません。
――ACEさんは個人ではどんな夢があるんですか?
いつかソロの楽曲を出したり、ライブをしたいです。自分の色全開で、作詞もできたら。
私はゲリライベントやライブをして、人がドーンと集まって中止になるとか、伝説を作れたらいいなと思います。それくらいのグループになれるように頑張ります!
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プロフィール
WHITE SCORPION
秋元康が総合プロデュースを務める「IDOL3.0 PROJECT」で、約1万人が応募のオーディションから選ばれた11人で結成。純真さ、誠実さ(WHITE)と強さ(SCORPION)を兼ね備えたグループとして命名。2023年12月に配信デジタルシングル「眼差しSniper」でデビュー。以降。毎月リリースを継続中。
「Satisfaction graffiti」
4月7日配信
オフィシャルアカウント
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