インタビュー

2024/07/05 15:00

大盛真歩(AKB48) ドラマでメインキャスト

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大盛真歩(AKB48) ドラマでメインキャスト

ロケット作りに取り組む女子高生たちを描く人気コミックをドラマ化した『星屑テレパス』。オーディションで選ばれたAKB48メンバー16人が出演する中で、メインキャスト4人のうち1人を大盛真歩が務めている。副学級委員長で誰にでもやさしい宝木遥乃役。AKB48のシングルでは6作連続で選抜入りしているほか、グラビアやモデル、バラエティでも活躍中。演技への取り組みと躍進の背景を聞いた。

『非現実の世界で自分でない人になってみたくて』

――真歩さんはアニメ好きで知られていますが、ドラマは観ていましたか?

大盛 大盛

小学生の頃は「9時前には寝なさい」と言われる家庭だったので、ドラマに触れる機会はあまりなかったです。でも、中学生、高校生となるにつれて、自分の部屋にテレビを置いてもらって、観るようになりました。すぐどハマりするタイプなので、好きになったドラマはずっと好きで、今でもサブスクに上がっていると、よく観返しています。

――どんなドラマが好きだったんですか?

大盛 大盛

石原さとみさんが大好きで『失恋ショコラティエ』とか。あとは、『あなたのことはそれほど』みたいなドロドロ系も好きですし、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』も観ていました。

――自分で演技をすることにも興味はあったんですか?

大盛 大盛

私とは掛け離れた世界だと思っていて、出てみたいというのはなかったです。ただ、好きなアニメがドラマ化されたら、すごく気になっていましたし、ドラマの中では現実と違うことが起こりますよね。そういう非現実の世界で、自分でない人になってみたい気持ちは結構ありました。

『お姉さん系の役は合ってると言われて』

――『星屑テレパス』の原作マンガやアニメは観ていたんですか?

大盛 大盛

オーディションを受けるまでは、観ていませんでした。

――真歩さんが好きなのは『SLAM DUNK』や『アイドリッシュセブン』で、女の子ものはあまり観ないんでしたっけ?

大盛 大盛

特にジャンプ系が好きで、『SLAM DUNK』の映画は9回観に行きましたけど、女の子ものでも『五等分の花嫁』や『ゆるキャン△』は好きだったり、幅広く観ています。

――今回のオーディションでは、メインキャストの役をひと通り演じたそうですが、遥乃が一番ハマる感じはしました?

大盛 大盛

一度、AKB48で『いわかける!』の舞台をやったとき、私が演じたのがおしとやかなお姉さん系で、みんなをまとめるキャラクターだったんですね。ファンの方に「すごく合ってる」と言ってもらえたので、今回だと遥乃ちゃんはいいなと思っていました。でも、皆さんが見ている私自身のイメージだと、元気で明るい明内ユウちゃんが近い気がして。選ばれるとしたら、どっちかだろうなと。

――遥乃では、どんなシーンを演じたんですか?

大盛 大盛

ドラマで最後のほうに出てくる、雷門瞬ちゃんといろいろあった末に……という大事なシーンでした。

『心は若いのでありのままで高校生役を』

――24歳で高1の役を演じるに当たって、意識することはありますか?

大盛 大盛

ヤバいですよね(笑)。ビックリしちゃいました。でも、そこは特に意識していません。遥乃ちゃんが大人っぽいキャラクターなのと、私が心だけは若くて、高校生の頃から全然変わってないので(笑)。何も気にせず、ありのままの自分でやっています。

――髪は原作に合わせてショートボブに。

大盛 大盛

普段は長いので、ドラマのために毎回ショートに作ってもらって、新鮮です。でも、中学生の頃は、バリカンで刈り上げるレベルのショートだったので。バスケ部でバリバリやっていて、髪は短ければ短いほどいいと言われて育ってきました(笑)。高校生になってからはずっと伸ばして、ロングの期間が長くなったので、ショートは懐かしい感じもしました。

『星屑テレパス』予告編

『長い台詞のシーンを何度も撮って冷や汗が』

――Xでは「夢の中でもセリフ覚えられなくて」とのポストがありました。

大盛 大盛

台詞は全っ然覚えられません(笑)。台本を読んで一生唱えているんですけど、まるで頭に入ってこなくて。アイドルをやるうえでも、MCの台本も歌詞すら覚えられないんです。AKB48の有名な曲は何百回と歌っているのに、急にパッと忘れてしまうこともよくあって。演技をするに当たっても、支障が出ています(笑)。

――自分なりの覚え方を見つけたりは?

大盛 大盛

これをやったらいい、みたいなことを調べて、全部試しました。台本を声に出して何回も繰り返し読む。それを録音して、ひたすら聴く。あと、テスト勉強方式で、台本の自分の台詞を隠して「ここは何だっけ?」と徐々に覚えていったり。そういうことをあれこれ繰り返して、何とかギリギリやっている感じです。

――中盤の回では、長い台詞の掛け合いもありますよね。

大盛 大盛

あれはエグかったです(笑)。間違えまくってしまって、たくさんカットを掛けていただいて大変でした。何度も撮って、冷や汗をかいて、汗だくになって。焦ってしまうと、余計に台詞がわからなくなる。慣れてない部分が出てしまいました。

『言葉に詰まっても気持ち優先で』

――後半のクライマックス的なところでは、さらに長い台詞もあるようですが。

大盛 大盛

そこは先日撮影しました。本当に何度も唱えて覚えて、何も見ないで全部言えるようになったんです。でも、いざ撮影になると感情も入るから、ゴチャゴチャしてしまって。あんなに覚えて言えるようになったはずの台詞が、パッと全部飛んでしまいました。

――逆に台詞が言えても、感情が乗ってなかったら、意味ないわけですよね。

大盛 大盛

監督にも「淡々と台詞を言うより、言葉が詰まってもいいから、遥乃の気持ちで演じて」と言われました。だから、台詞は大まかには合っていても、細かいところが台本と違ったりもしながら、気持ち優先でやらせてもらって。何回も撮り直しましたけど、今のところ自分では一番頑張ったので、注目していただきたいです。

『生徒会に立候補して選挙で落ちました』

――遥乃の温和で誰にでもやさしいキャラクターは、イメージしやすかったですか?

大盛 大盛

そうですね。誰とでも仲良くなれて、すごくやさしいんですけど、心の中には葛藤があって。とても魅力的なキャラクターだなと思います。

――真歩さんも副学級委員長とか、やったことはありました?

大盛 大盛

私、こう見えて、意外とそういうのをやりたいタイプだったんです。小学生の頃は学級委員の書記をやっていて、中学では生徒会に立候補しました。頭は良くないし、こんな感じだったから、しっかりもしてないんですけど、なぜかやりたいと思って。お昼休みに、みんなが給食を食べているところに、演説して回ったんです。結果、選挙で落ちて選ばれませんでした(笑)。

――真歩さんが立候補したら、男子はみんな投票しそうですけど。

大盛 大盛

いやいや、そんなこと1コもなくて、人気なかったです(笑)。でも、変なところで目立ちたがり屋というか、友だちもあまりいなかったのに、生徒会をやりたがっていました。何でもチャレンジしてみよう、という精神は昔からあって。

『しっかりしたところはギャップが大きすぎて』

――遥乃は入学式の日から教室で、主人公の海果に「どんまい」「リラックス」と声を掛けていました。そういうことは真歩さんもしますか?

大盛 大盛

仲良い子には言えてましたけど、範囲は狭くて(笑)。遥乃ちゃんは誰とでも仲良くなれて、私もそうですけど、本当に仲良い人はめっちゃ少ない感じでした。

――遥乃のしっかりしたところも、出すようにしているんですか?

大盛 大盛

そこは自分とのギャップが大きすぎて(笑)。遥乃ちゃんを演じるときだけは、しっかりしようという気持ちです。

――話し方や素振りも普段と変えていて?

大盛 大盛

そうですね。台詞なしで立っているときも、堂々としているように心掛けています。背筋を伸ばして、両手はお腹の前で重ねて。気を抜くとダラッとしてしまうので(笑)、演じるときはシュッとしています。

『現場は楽しくて飾らずにいられます』

――今回、メインキャスト4人で一番先輩なんですよね。

大盛 大盛

ビックリです。ずっと自分が一番後輩の現場が多かったのが、今回こんなに長い時間みんなといて、一番先輩という立場はほぼ初めて。今まではたまに後輩と一緒になると、先輩として接したいけど、私はそんなキャラでもないし。どうしたらいいかわからなくて、気まずくなってしまいがちだったんです。でも、今回は精神年齢はみんなと同じくらいだから、すごく居やすくて。

――主役の佐藤綺星さんは19歳でしっかりしてますよね。

大盛 大盛

一緒に盛り上がれて、私も変に飾らず気取らずいられるから、助かっています。フラットに和気あいあいとしていて、楽しい現場です。

――撮影の最初から、そんな感じだったんですか?

大盛 大盛

わりと最初からそうでした。すぐ打ち解けて、みんな仲良くなりました。

『夜に飲みながら1日の反省をします』

――宇宙やロケットには興味ありました?

大盛 大盛

宇宙には行ってみたいと、すごく思います。行ける人は限られていますけど、行ったことのないところ、見たことのないものには、何でもすごく興味があるんです。ロケットは作る側より乗る側になりたいですね。私は家具とか組み立てることも苦手なので(笑)、細かい作業はできません。

――以前『AKB48サヨナラ毛利さん』で、「ベランダで夜景を見ながら1人で飲んでる」という話がありました。

大盛 大盛

言ってましたね。「今日は疲れたな」とボーッとすることもあるし、「これがうまくいかなかった。もっとこうすれば良かった」と1日の反省をすることもあります。毎日が目まぐるしく過ぎていくので、1コ1コを振り返って次に活かそうという時間があまり取れなくて。気づいたら日にちがだいぶ経ってしまった……ということがよくあるんです。だから、お酒を飲みながら外の空気を吸ってリセットして、自分の中で整理整頓をしています。

――そういうとき、どんなお酒を飲んでいるんですか?

大盛 大盛

いろいろです。テレビで話した当時はビールでしたけど、最近はダイエットを始めて、ずっとハイボールです。

『自信がないから立ち止まらずに頑張れます』

――2年前に「元カレです」で初選抜、『サヨナラ毛利さん』の番組センターになってからは、いい感じで活動が続いていますね。

大盛 大盛

本当に初選抜がきっかけになりました。それまでは、とても暇だったんです。何も仕事がないときも全然ありました。でも、選抜に選んでいただいてからの2年間に、初めて挑戦するお仕事も含めて、いろいろなことをやらせていただいてます。

――グラビアにモデル、山梨放送で冠番組『ひろゆき&大盛真歩のまったり妄想不動産』も始まりました。

大盛 大盛

ずっと忙しくさせてもらって、ありがたいなと思っています。

――真歩さん自身の陰の努力が実ったりもしていますか?

大盛 大盛

1コ1コのお仕事を全力でやろうと決めています。それが繋がって、2年間やってこられたと思っています。あと、性格的に満足することがあまりないんです。変にネガティブで、自信がないところが多くて。だからこそ、「もっとこうしよう」「ああしたらいいのかな」と、ずっと考えているんです。それで立ち止まらずに頑張れている気がします。

『先輩に教わったことを後輩に伝えたい』

――今、特に力を入れていることはありますか?

大盛 大盛

私は今まで、先輩の力があって頑張れていたんだと、卒業される方が多くなって痛感しています。エピソードトークでも、先輩たちのおかげで面白くしてもらえたり。最近は後輩がバーッと増えて、自分が先輩の立場になって、教えていただいことがめちゃめちゃ大切だったと気づきました。それを期待している後輩たちに、愛を持って伝えたいです。自分もまだまだできてなかったりするから、なかなか言えないんですけど。

――たとえばどんなことですか?

大盛 大盛

本当に基本的なことで、名前を呼ばれたり誰かに何か言われたら、必ずちゃんと返事をするとか。私も入りたての頃は、やっているつもりでできてないときがあったと思います。そこで先輩が根気強く「あいさつ!」と言ってくれて。当時はちょっと「怖いな」と思ってしまったんですけど、何年か経って、すごく必要なことだとわかったんです。先輩たちは別に言わなくても良かったことを、私のためを思って言ってくれていたんだと、今になって実感しました。自分も先輩の立場になったから、言わなければいけないなと。

『関係性を築いて面白く見えるように』

――グループ内で受け継がれていくものなんでしょうね。

大盛 大盛

あと、今まではイジってくれる先輩との関係性ができていたから、面白くなっていたところもあって。今は後輩の子とお仕事する機会があまりないので、裏ではしゃべっていても、ファンの方に見えてない部分が結構ありますよね。その場の雰囲気でイジったら、「そんなに言わなくてもいいのに」となることもあるんです。

――シャレなのかガチなのか、わからなかったりはします。

大盛 大盛

後輩と仲良いのがファンの方に伝わっていないと、イジって面白くするのが難しいのもわかりました。先輩が私をイジってくれていたのも、いろいろ大変だったのかなと。私はあまり考えず、盛り上がればいいと何でもやってしまうんです。これから後輩といろいろな活動で関係性を築いたうえで、MCやバラエティで一緒になったら、ファンの方に面白いと思ってもらえるようにするのが、自分の新しい目標になっています。

『見られるお仕事だから、もっとかわいく』

――真歩さんの躍進には、ビジュの強さも大きかったと思います。

大盛 大盛

自分ではそこまで思っていませんけど、ありがたいことに最近はモデルのお仕事もやらせていただいて、ファンの方も「顔がいい」と言ってくださいます。

――先ほど「ダイエットを始めた」とのお話がありました。より磨きをかけようと?

大盛 大盛

自分の中の「ここまではいい」というラインを、大幅に超えてしまって(笑)、これはダメだねと痩せようとしています。アイドルは見られるお仕事なので、もっとかわいくなろうという気持ちではいます。

――オーディションを受けてドラマに出演したのも、活動の幅をさらに広げたかったんですか?

大盛 大盛

自分で挑戦して確かめたい気持ちが、何にでもあるので。演技にも一度ちゃんと向き合ってみて、向かなければそれまで。向いていたら、また自分に新たな力が培えるかな、というところでした。現場ではすべてが新鮮で、日々学びがあります。

『夏祭りの屋台で好きなだけ食べたいです』

――この夏は『星屑テレパス』にAKB48のシングルと盛り上がりそうですが、個人的な楽しみはありますか?

大盛 大盛

夏祭りで屋台でいっぱい食べるのが好きなんです。一度はお祭りに行って、好きなものを好きなだけ食べたいです。あとは、家族でバーベキューもできたらいいなと思います。食べ終わったあとに花火をするのが、毎年の恒例です。

――お祭りの屋台では、どんなものを食べるんですか?

大盛 大盛

絶対食べるのはじゃがバターと、りんご飴の小さいのをふたつと、シャカシャカポテトかチーズポテトかどちらか、その日の気分によって。それから、一本丸ごとキュウリに焼きそば。

――いっぱい出てきました(笑)。

大盛 大盛

全部食べます(笑)。それは夏のマストなので、お祭りには行きたいです。でも、今年は頑張る年と決めているので、少し休みたくなっても、走り続けたいと思います。

斉藤貴志

Text

河野英喜

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アーティスト情報

大盛真歩(おおもり・まほ)

大盛真歩(おおもり・まほ)

1999年12月5日生まれ、茨城県出身。2018年に「第3回AKB48グループ ドラフト会議」でチームBから指名。2022年発売のシングル「元カレです」で初選抜。『ひろゆき&大盛真歩のまったり妄想不動産』(山梨放送)に出演中。ドラマ『星屑テレパス』(テレ東ほか)に出演。AKB48の64thシングル「恋 詰んじゃった」が7月17日に発売。

ドラマチューズ!『星屑テレパス』

テレ東ほか・火曜24:30~
出演/佐藤綺星、伊藤百花、大盛真歩、山﨑空ほか
公式HP<https://www.tv-tokyo.co.jp/hoshitele_drama/

『星屑テレパス』

『星屑テレパス』

(C)ドラマ「星屑テレパス」製作委員会

「AKB48 第20期生オーディション」開催中

応募受付は7月7日23:59まで

特設サイト<https://www.akb48.co.jp/lp/audition20th/

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