スターダストプラネットのアイドル69人が勢揃い
ももいろクローバーZに私立恵比寿中学、TEAM SHACHI、超ときめき♡宣伝部らスターダストプラネット所属のアイドルグループ11組・69名が勢揃いして、新プロジェクトの発表会を行った。彼女たちが“社員”となる「無限会社スタプラ」を設立。企業、団体、お店とのコラボレーションを行っていくという。
ももクロのプロジェクトを全グループに拡大
常盤貴子、松雪泰子、北川景子ら多くの人気女優を輩出してきたスターダストプロモーションから、ももいろクローバーがメジャーデビューしたのが2010年。アイドル戦国時代の中、トップを行くAKB48の対抗馬にまで駆け上がった。私立恵比寿中学やチームしゃちほこも続き、事務所内で女性アイドルセクションとして生まれたのがスターダストプラネットだ。
発表会ではまず、スクリーンの映像と司会の清野茂樹アナウンサーにより、新プロジェクトの経緯が説明された。昨年、結成15周年を迎えたももクロが、コラボプロジェクト「NO RULE PARTNERSHIP」を実施。既存のアイドルらしさに捉われず突き進んできた「NO RULE」の精神に則ったもので、コラボへの呼び掛けに全国から200件以上の応募があり、その中から26件が実現した。
日本郵政グループの「カラダうごかせ!ニッポン!」プロジェクトのスポーツ応援アンバサダー、路上ライブをしていた渋谷区のふるさと納税オリジナル返礼品の制作、川越市の小江戸鏡山酒造での日本酒開発など、内容も多岐に渡っている。
この取り組みをさらに拡大し、スターダストプラネットの全アイドルが参加するのが「無限会社スタプラ」だ。
結成15周年でプロジェクトを始めたももいろクローバーZ
社員らしいいでたちで勢揃いして社長は誰が?
発表会ではまず、ももクロの4人が登場し、想いを語った。
百田夏菜子「1年間、日本中の様々な企業、団体の皆さんとコラボさせていただきました」
高城れに「15周年の感謝の気持ちからスタートしたこのプロジェクト。日本を元気にするため、私たちアイドルに求められることだと思います」
佐々木彩夏「2024年は次のステップへ進化させます」
玉井詩織「私たちだけでなく、仲間たちと一緒に」
そして、一度ハケたあと、巨大な幕が落ちて、4列に並んだ69人が現れた。これだけの人数の美女が居並ぶのは壮観。いつもの華やかなアイドル衣装とは違い、社員らしくジャケットやシャツ、ロングスカートやパンツなどのコーディネイトで、全員が社員証を首から提げている。「ノールールのコラボレーションで無限の可能性を生み出すことを目指す会社です」と紹介された。
ももクロの4人と他の10組の代表が1人ずつ前に出て自己紹介。「社長はどなたに?」と振られると、最年長の高城が「年齢でいったら私になってしまうんですけど……」と口ごもり、佐々木が「一番しっかりしているのは私」と言うと、後ろのメンバーからも「やりたい!」と手が挙がったり、「社長って言いたい。憧れ」との声が出たり。
混乱してきたところで、ももクロのリーダーの百田が「じゃあ、私が……」と切り出すと、全員納得の雰囲気に。だが、百田は「違うんですよ! 勘弁してください」と気乗りしない様子。佐々木が「上下関係とかない風通しのいい会社なので、みんな仲良く一緒に頑張っていこうね」と収めた。
百田夏菜子は「社長は勘弁してくだい」と
トレンドを活かしてバズらせます
続いて、コラボでは各メンバーの個性とエンタメ力を活かして、企業や団体の課題解決を手助けするということで、グループ代表がそれぞれ自信のあることをPRしていく。
辻野かなみ(超ときめき♡宣伝部)「メンバーみんなファッションやメイクが大好き。女性や若いファンの方が多いので、トレンドを活かしたお仕事をしてバズらせます!」
とき宣の「すきっ!~超ver~」は、世界でTikTok関連動画の再生数が20億を突破しているだけに、「バズらせる」の言葉に自信がのぞく。
真っ先に手を上げてアピールした辻野かなみ
全国のサウナを回って㏚したい
播磨かな(浪江女子発組合)「全国に笑顔の“わ”を広げていくコンセプトで活動しています。各地でおいしいものを食べたり景色を見たり、住んでらっしゃる人との交流を深めて、その土地の良さを広めていきたいと思います」
真山りか(私立恵比寿中学)「個人的にサウナが大好き。グループの垣根を越えてサウナ好きのメンバーでPRしたり、全国のサウナを回ったりできたら」
真山りかは「サウナ巡りの後にエビ料理で締めたい」とも
九州から移動距離はNo.1なので
橘花怜(いぎなり東北産)「東北で活動していて、日々極寒を耐え忍んできましたので、忍耐力には自信があります。CCO=最高コールド責任者としてコラボをしたい!」
春乃きいな(ばってん少女隊)「九州を拠点にしていて、メンバーも全員、九州出身。九州のことなら何でもお任せあれ。私たちは移動距離No.1アイドルとも自負しているので、どこへでも行きますし、移動を活かしたお仕事もお待ちしています」
ツアーでは福岡から北海道まで行き来したり、海外にも出向いているばっしょーならではのアピールだった。
ばってん少女隊では春乃きいなが長崎出身で他は福岡出身
釣り師もいるので海関連の仕事を
愛来(AMEFURASSHI)「メンバーが食べることが好きで、何でもおいしく食べるので、食べ物系のお仕事をしたいです」
秋本帆華(TEAM SHACHI)「名古屋の観光特使を8年前から務めています。地元企業さんともコラボさせていただいてるので、名古屋のお仕事は安心して任せてもらえると思います。あと、SHACHIはしゃちほこもあるんですけど、海洋生物のトップに君臨するシャチからも来ています。メンバー全員、海が大好き。スキューバダイビングのライセンスや水上バイクの免許を持っていたり、釣り師がいます」
その釣り師である坂本遥奈が、後ろでリールを回す仕草を見せる。「ブリとか釣って、自分で捌いて食べるまでが釣り、というのがモットー。ぜひ釣りのお仕事を!」とアピールを加えた。
海の仕事をアピールする秋本帆華の後ろで坂本遥奈が釣りの仕草を
静岡出身の後輩と「一緒に頑張ろうね」
三田美吹(CROWN POP)「私たちはあえてメンバーカラーを作ってなくて、グループカラーが青色です。青い空や海、青いパッケージ。青をテーマカラーとした商品を全力で宣伝させていただきたいです」
CROWN POPは8月で解散が決まっている。駆け込みコラボが決まるか。
村星りじゅ(ukka)「コンセプトが“響く、青春小節”で、旅をテーマに活動することが多くて。小説の舞台になった場所を訪れて、おすすめの食べ物や街の情景をお伝えできたら嬉しいです」
白石るり(スタプラ研究生)「最年長が小学6年、最年長が高校3年の若いグループなので、いろいろなことに挑戦していきたいです。個人的には静岡出身で、お茶関連のお仕事もぜひ、よろしくお願いします」
同じ静岡出身で“茶畑のシンデレラ”がキャッチフレーズの百田は「一緒に頑張ろうね」と応じていた。
百田夏菜子と同じ静岡出身の白石るり
「お米」「動物」「グミ」「裁縫」と好きなものから
ひと回りして、後ろに並ぶメンバーたちにも「PRしたいことがあれば」と振られると、「ハイ!」と次々に手が上がる。咲良菜緒(TEAM SHACHI)が「大好きなお米を食べるお仕事を」と口火を切ると、渡辺ゆう(スタプラ研究生)が「ゲーム」、菅田愛貴(超ときめき♡宣伝部)が「動物」、風見和香(私立恵比寿中学)が「少女マンガ」と、それぞれ好きなものをコラボに繋げたいと訴えていく。
葵るり(ukka)は「グミを毎日食べていて、私の体はグミでできてると思うくらい。グミのお仕事があったら嬉しいです」とピンポイントに。田中咲帆(CROWN POP)は「裁縫が得意で生誕祭の衣装を自分で作るほど」と、手先の器用さを強くアピールした。
愛犬を飼っていて「動物と戯れたい」と話す菅田愛貴
メンバー全員が東北の庭付き一軒家です
「あと1人」と言われて、両手を上げて発言を求めたのが葉月結菜(いぎなり東北産)。21歳にして「お酒を飲むのが好き」とのことで、すでにももクロの「NO RULE PARTNERSHIP」で、玉田と共に川越の酒造に出向いている。「肝臓は強いと思うので、いくらでも飲ませてください」と笑わせた。
さらに、グループについて「全員が一軒家で庭付きというのが東北ならでは。畑を持っている子、田んぼを持っている子がいたり、船を持っていたり」と話すと「すごーい!」との声が上がる。「広大な土地を使ったコラボレーションをさせていただけたら嬉しいです」と締めくくった。
「お酒が好きで肝臓は強い」と話す葉月結菜
グループの垣根を越えた活動も
トークセッションの終わりに、後輩たちの話を聞いていたももクロの4人が感想を述べていく。
高城「これだけ人数がいると個性が十人十色。今話してくれた以外にも『私もグミが好き』とか共通している子もいると思うので、グループの垣根を越えたお仕事もできたらいいですね」
玉井「ライブで会っても、じっくり話す機会はなかったので、東北産のみんなが土地をいっぱい持っているとか、新発見でした(笑)」
佐々木「特技や趣味を活かして、私たちの良さと商品の良さ、どっちも届いたら素敵だなと思いました。私は言わずもがな、かわいさが最大の特徴です(笑)」
最後に百田が「まとめて引っ張っていく覚悟はできましたか?」と尋ねられると、「責任重大すぎるので、1回、社に持ち帰って(笑)」とうろたえ気味。「みんなで和気あいあいと、明るく楽しみながら歩いていきたいと思います」と話していた。
30歳でスタプラの中でも最年長の高城れに
話を聞くと商品をよりアピールしたい気持ちに
発表会の終了後、広報担当の佐々木が囲み取材に応じた。初めて社員証を身に付けて「背筋がシャンとする感じ」と言い、発表会は「スタプラの全員が集まることは多くないので、頑張っていこうという気持ちがより高まって、会社としての一体感が生まれたと思います」と満足げだった。
昨年の「NO RULE」での活動には、「私たちが商品を使ったりすることで、ファンの皆さんにも新しい発見があって『良かったよ』という声をいただきました」と手応えを語った。
工場でロケしたり、企業側から直接話を聞くと「商品の良さをもっとアピールしたい気持ちになります」とのこと。特に印象に残った案件としては、しまむらの店舗で特別デザインのコラボアイテムが売られて、ももクロが歌う「しまむらテーマソング」が流れたりしたことなどを挙げた。
事務局(博報堂)の担当者からは「こうしたプロジェクトでは金額がものすごく高かったりするところを、障壁を取っ払ってコラボを募るのが一番大切にしていること」との話が出た。
広報担当の佐々木彩夏は後輩たちの積極的な発言を喜んでいた
第1弾はエクササイズのミニ番組
無限会社スタプラへのコラボの応募は、5月18日よりWEBサイトで受け付ける。イメージとしては、アイドルを起用した広告やキャンペーン、コラボ楽曲や映像の制作、アイドルのビジュアルや視点をあしらったオリジナル商品の開発、イベント出演や開催といったことが挙げられている。
また、発表会でも触れられたように、名古屋、九州、東北と地方を拠点にしたグループもいるので、地域振興の企画なども考えられそうだ。
すでに第1弾として、ももクロとコラボした日本郵政グループ提供のミニ番組『サクッと!エクササイズ スタプラ』がフジテレビで4月より放送が始まっている(月曜21:54~22:00/関東ローカル)。すき間時間に簡単にできるエクササイズを、スタプラのアイドルたちが週替わりで実践していく。
アイドルの活動の広がりと企業などの事業への貢献でwin-winとなり、ファンやユーザーにも喜ばれて、日本を元気にすることが期待される。
「各地の良さを広めたい」と話す播磨かな
東北人の忍耐力をアピールした橘花怜
「ラーメンが大好き」と語った愛来
三田美吹はCROWN POPの運動能力もアピール
「旅にまつわる仕事がしたい」と話した村星りじゅ
スタプラの支柱となるももいろクローバーZ
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■無限会社スタプラ
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