インタビュー

2023/11/14 14:24

【岡田奈々】全曲作詞でソロデビューアルバム

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【岡田奈々】全曲作詞でソロデビューアルバム

岡田奈々(おかだ・なな) 1997年11月7日生まれ、神奈川県出身。2012年にAKB48の14期生オーディションに合格。
「根も葉もRumor」などでセンターを務め、2022年の「第4回AKB48 グループ歌唱力No.1 決定戦」で優勝。2023年4月にAKB48を卒業。

今年4月にAKB48を卒業した岡田奈々が、ソロデビューアルバム『Asymmetry』をリリースした。リード曲「裏切りの優等生」など全13曲を自ら作詞。「すべてノンフィクション」という衝撃的な1枚となった。AKB48グループでNo.1となった歌唱力も存分に発揮されている。26歳になり、大きな一歩を踏み出した彼女の胸の内を聞いた。

『素直な想いを綴った作品になりました 』

――『Asymmetry』は時間を掛けて制作されたそうですね。

岡田 岡田

最初に発表した「この世から僕だけが消えることが出来たら」を作ってからだと、1年くらい掛けたことになります。

――どんなアルバムにしたいか、イメージは最初からあったんですか?

岡田 岡田

とにかく自分の素直な想いを綴ったアルバムにしたいと思っていました。どんな楽曲を入れるかは、最初はまったく考えていなかったです。

――まさに思い描いていた通りのアルバムになったようで。

岡田 岡田

完成して、果たしてこれで良かったのかは、正直わかりません。でも、今の自分らしい作品にはなったと思います。

『気づいたらダークな曲がメインに』

――そもそもですが、いずれソロシンガーを目指すことは、AKB48時代の早い段階から決めていたんですか?

岡田 岡田

AKB48に入ったときは、建前で「将来の夢は歌手」と書いていました(笑)。何となく、夢がないと入れないイメージがあったので。本当に歌手になれるなんて、全然思ってなかったです。

――でも、どこかで歌への意欲が高まったんですよね?

岡田 岡田

「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」に4回全部出場して、意識がだいぶ変わったかもしれません。プロのアーティストさんとか様々な方に自分の歌を評価されて、もっと本気にならなければと思いました。あと、事務所を移籍して、ミュージカルとかいろいろな世界を見たとき、やっぱり歌いたいとすごく感じました。

――影響を受けたアーティストもいますか?

岡田 岡田

明治座の舞台で平野綾さんと共演させていただいて、すごく勉強になりました。もともと声優さんをやられていて、ミュージカルで活躍されるようになって、歌も歌われている。幅の広さにすごく憧れています。私も歌うだけではなくて、いろいろなことができる歌手になれたらいいなと思っています。

――普段はどんな音楽を聴いているんですか?

岡田 岡田

アニソンやボカロばかりです。最近のJ-POPの流行りにはついていけません(笑)。でも、『推しの子』の「アイドル」とかはアニメの曲なので聴いていました。

――「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で歌われた「名前のない怪物」なんかは、今回のアルバムのテイストと通じるように感じました。

岡田 岡田

あれもアニメの『PSYCHO-PASS』の曲ですよね。確かに今回、気づいたらああいうロックな曲、ダークな曲がメインのアルバムになっていました。

『YouTubeで呼吸や音域の広げ方を勉強しました』

――歌唱力を磨くために、レッスン以外にやっていたことはありますか?

岡田 岡田

ボイストレーナーさんのYouTubeをいろいろ観ています。この2年くらいですけど、タダで歌を教えてもらえることに気づいて(笑)。有名な方だと、しらスタさんのチャンネルにはめちゃくちゃお世話になっています。呼吸の練習や音域の広げ方を勉強して、「アイドル」の歌い方も観て学びました。

――でも、奈々さんはもっと前から、歌が上手かったですよね。

岡田 岡田

そんなことはないですけど、AKB48でやったミュージカルやライブで鍛えられた部分はあります。本番の場数を踏んで、成長していく感じでした。

――マネするわけではないとしても、「こういうふうに歌えたらいいな」と思うシンガーもいますか?

岡田 岡田

水樹奈々さんは憧れの存在です。同じ奈々ということで、勝手に親近感があって(笑)。ZOZOマリンスタジアムでのライブを観させていただいたとき、あんな広い会場を1人で駆け抜けながら歌う姿が、すごくカッコ良かったです。

――水樹奈々さんは全力疾走しながら歌っても、音がブレないし息も上がらないですよね。アスリート並みの訓練をされているそうです。

岡田 岡田

そうなんですか。走っていても普通に歌ってらっしゃるって、どういうことなんだろうと思っていました。私もそんなスタミナがほしいです。本当にすごいなとリスペクトしています。

『歌いたいテーマに合う曲を選ばせてもらって』

――『Asymmetry』では全曲作詞をされていますが、楽曲選びにも関わったんですか?

岡田 岡田

全部自分で選ばせていただきました。会議をして「こういう想いを歌いたいです」とお伝えしたうえで曲を作ってもらって、デモ音源を聴いて「これで書きたい」と決めていきました。

――1曲ごとに最初から奈々さんの中でテーマがあって、それに合わせて曲を発注していたと。

岡田 岡田

まさにそんな感じです。失恋ソング、自分を好きだと言ってくれる人への想い、愛犬に向けて……と書きたいことが頭の中にズラーッとありました。

――そうなると、全部自分で作詞することは必然だったわけですね。

岡田 岡田

もともと作詞はそれほどしたいと思っていなかったんですけど、1年前に「この世から僕だけが~」を書かせてもらって、詞を書く楽しさに気づきました。難しさより楽しさが勝っていて、13曲書くのも全然苦でなかったです。曲が足りないくらい、いっぱい書けたので。

――最初から言葉が出てこないことはなくて?

岡田 岡田

なかったです。「この世から僕だけが~」は、ちょっと中2病っぽい失恋ソングになっちゃいましたけど(笑)。書いたときはまだ現役AKB48で、秋元(康)先生の曲をずっと歌ってきたので、どこかやすす感が出ている気がします(笑)。“僕”を使っていたり。

『Asymmetry』プレミアム先行試聴会イベントより。
収録の全13曲を1曲ずつフルで流し、
岡田奈々が詞に込めた想いなどをトーク。
涙を流し続けるファンもいた。

『ノンフィクションしか書けません』

――今回のアルバムでは楽しい曲はあまりないですが、そんな詞を書くのは楽しかったわけですか。

岡田 岡田

自分の心に秘めていた想いを書くことは楽しいです。SNSでは言えないことも、曲にはできますよね。歌は自由。許される部分がいっぱいある中で、表現させてもらっています。

――作詞が奈々さんに向いてもいたんでしょうね。

岡田 岡田

そうだといいですけど、ノンフィクションしか書けないという点では、融通が利きません。自分で苦しい想いをしてないと苦しい曲を書けないし、楽しい想いをしてないと楽しい曲を書けない。人生経験がすごく重要になってくるので、今後に向けて、ちょっとプレッシャーを感じています。

――奈々さんのYouTubeチャンネルで、リード曲の「裏切りの優等生」について「自分自身に当てて書きました」と話されていましたが、どの曲にもご自身が投影されている感じですか?

岡田 岡田

そうです。どれも私自身のことなので、わかりやすく「この人はこんな経験をしているんだ」と伝わると思います。

――そういう詞を書くことに、裸の自分を見られるような恥ずかしさはありませんか?

岡田 岡田

全然ないです。自分をさらけ出すことを怖いとも、恥ずかしいとも思わないタイプなので。

『言えなかったことを歌えてスッキリしました』

――「裏切りの優等生」はタイトルが最初から決まっていたんですか?

岡田 岡田

タイトルがあったわけではないですけど、何かあるごとに、思ったことを携帯にズラーッと箇条書きでメモしているんです。日記のような、ポエムのような感じで。その中に“裏切られたと言われた”とか“優等生だと思われていた”ということが書いてあったんです。それを歌詞としてまとめました。

――キツい状況のときも、苦しさをメモに残す気になるものですか?

岡田 岡田

書くことで発散していました。ストレスや言えない気持ちを全部、いつか誰かに聞いてほしいと思いながらメモしていて。そしたら、歌詞とうまくリンクさせることができて、良かったです。書いてあった言葉を音にハメていくだけなので、簡単でした。

――形にはなったとして、<恋に堕ちてしまったの 止められない>とか、ここまで赤裸々な詞を世に出すことにも、躊躇はありませんでした?

岡田 岡田

なかったですね。言えなかったことをようやく歌で言えて、スッキリしました(笑)。もうウソをつかなくていいんだ、という気持ちです。

『スキャンダルに寄ってくるウジ虫のようだなと』

――「ネット弁慶の皆様へ」も強烈な曲です。

岡田 岡田

タイトルがネット民の方を煽っているように聞こえますけど、全然そんなことはなくて。今の時代はネットで傷つく方が多くて、命を断ってしまうこともありますよね。そういうのを見ていて、「私はネットの人たちのせいで傷つくものか!」という強い意志を歌った曲なんです。煽るつもりは全然ありません。

――わかりますけど、<テメェらはウジ虫?>とまで言っていて(笑)。

岡田 岡田

思い切り言ってますね(笑)。それくらい言っても、どうせ湧いてくるものなので、いいかなと。

――その言葉も携帯にメモしてあったんですか?

岡田 岡田

そうです。スキャンダルやゴシップに対して、面白がって寄ってたかっていじめてくる方々がいて、“ウジ虫のように湧いてくる”とか“寄ってくるんじゃねえ”とめっちゃ書いてありました(笑)。そのまま文章にしてネットに上げたら、非難を買ってしまうかもしれませんけど、歌なので自由に表現させていただいています。ウジ虫なんて普段言えないことで、清々しいです(笑)。

『ネットを見て傷ついても負けたくなくて』

――奈々さんはあの渦中で、ネットを見ていたんですか?

岡田 岡田

当時ネットを見て、すごく傷ついていました。あの時期、ツイッターのフォロワーが3000人増えたんです。面白がっている人たちが来て、コトが収まっていくのと同時に、また一気に減りました。いじめるだけいじめたら、去っていったんでしょうね。そういう人たちの言葉にいちいち傷つくのもバカらしいと思いながら、傷ついてしまうんですよね。

――傷つくのがわかっているからネットは見ない、とはなりませんでした?

岡田 岡田

やっぱり反応が気になって、エゴサーチをしちゃいます。自分から傷つきにいっている部分もあるし、そこからヒントを得ている部分もあります。アンチの方のコメントを見て、「こういうふうに思う人がいるんだ」と勉強したりもしていて。

――精神的にタフなんでしょうね。

岡田 岡田

どうですかね。自分ではすごく弱いと思って生きています。ただ、ネットに頭を抱えて、家から出られなくなってしまうのもイヤだなと。だから、「負けたくない!」という気持ちで、自分を鼓舞するためにも書かせていただきました。

――歌詞にある通り、<恥じるような生き方をしてないから>という自負もあって?

岡田 岡田

そうですね。親やファンの方に言えないようなことは、何ひとつしていませんから、アンチの方にいろいろ言われる筋合いもなくて。それを歌詞で伝えようとしました。ネット民の皆さんに届けばいいと思うし、ネットで傷ついている方々にも響いてほしいです。「全然傷つかないでいいんだよ」と。

『「死ぬ」という言葉がすごく多くなりました 』

――アルバム全般で“死ぬ”“生きる”という歌も多くて。

岡田 岡田

死ぬ、死にたい、死ね……というワードがすごく多くなっています(笑)。もともと自分が小さい頃から、死生観について考えることが多かったんです。なぜ人は生まれてきたのか。何のために生きているのか。小・中学生の頃から、そういう哲学的なことに向き合っていました。

――こんなことを聞くものでもないですが、実際に死のうと考えたこともあったんですか?

岡田 岡田

全然ありますね。中学生の頃から、学校が辛くて死にたいと思っていましたし、大人になっても変わりません。仕事がキツくて、死んだら逃げられるとか考えることは頻繁にあります。だから、こういう言葉がよく歌詞に出てくるんです。

――あの騒動のときの想いというだけではなく?

岡田 岡田

そうでなく、常に考えていることです。でも、あのときは信じられないくらい「死ね!」と言われて(笑)。それに対する心からのお返事が「終焉のカウントダウン」になりました。死ぬ勇気もないんだから、みんな生きていこうぜと。

『ボロボロでお酒を飲んで泣きながら書いて』

――遭難信号という意味のタイトルの「Mayday」は、死んでしまった歌のようで。

岡田 岡田

自分で死を選んだときの気持ちです。そこは想像が入ってますが、かなりメンタルがやられていたときに書きました。今年の2月、卒業の2ヵ月くらい前で、追い詰められてしんどくて。

――実際、歌詞に近い心境だったと?

岡田 岡田

本当にボロボロだったんです。いつもは笑顔で作詞するのに、この詞だけは、ずっと泣きながら書いていました。コンビニで買ってきた強いお酒を飲みながら、救いようのない曲になりました(笑)。

――ラストの「望まれない朝」では、絶望感の中で最後に着信が届きました。

岡田 岡田

これは暗い曲に見せかけて、救いのある曲なんです。作曲家の水野あつさんと話し合いながら、「アルバムを悲しい曲で終わりたくないね」となって。

――こんなふうに救われた経験はありますか?

岡田 岡田

あります。辛いときはAKB48の仲の良いメンバーや妹に、自分から電話を掛けて助けを求めたりしていました。「会いに行く」と言ってくれることもあって、もう限界のときにそばにいてくれて。そういう人たちが救いになって、私は生きてこられました。

『入院中にも詞が思い浮かびました 』

――作詞は夜にしているんですか?

岡田 岡田

夜も多いですし、鼻の手術をして入院中に、暇だったので何となく曲を聴いていたら、詞が思い浮かんで「あっ、書こう!」となったりもしました。基本は寝る前にベッドで寝転がりながらとか、お風呂につかりながらです。AKB48にいたときは、オンラインお話し会の合間にも書きました。

――いつもお酒を飲みながら書いているわけではないと(笑)。

岡田 岡田

お酒を飲みながら書くことは珍しいです。ただ、何も思い浮かばないとき、お酒を飲むと脳が働いて、言葉が出てくることがあって。行き詰まったら、とりあえずアルコールで発散させています。

――そういうときは、どんなお酒を?

岡田 岡田

最近は辛口の日本酒が定番になってきました(笑)。

『英語曲のレコーディングに7時間かかって』

――「声を失った人魚姫」では歌への強い想いが綴られています。

岡田 岡田

ツアー中に声が出なくなってしまった実体験を元に書きました。そのときは全部が終わったなと。歌えなかったら、私に生きる価値はない。何のための人生かわからなくなって、すごくしんどかったです。栄養をめっちゃ摂取して、2週間でまた声が出るようになったんですけど、その辛い経験があったから、この曲ができて、どんなことがあっても歌い続けたい気持ちが強まりました。

――今回の収録曲で、歌ううえで難しかったのはどの辺ですか?

岡田 岡田

ボーナストラックで「声を失った人魚姫」の英語バージョンの「Silent Mermaid」です。私、人生で洋楽を歌ったことがなかったので。作詞の段階から、ネイティブの友だちと一緒に書いて、一番大変でした。レコーディングも時間がかかって、他の曲は早いと1時間半で録れたのに、この曲は6~7時間ずっと歌っていました。

――英語の発音に手こずったんですか?

岡田 岡田

そうです。英語ができる歌の先生がいらっしゃって、発音が違う、聞き取りにくい、ニュアンスが変わってしまう……と、一語一語チェックしてもらいました。

――もともと英語の勉強は?

岡田 岡田

まったくしていません(笑)。海外旅行をしたときも、友だちに全部任せて、自分が英語を話すことはありませんでした。詞が書けて、自分でビックリしてます(笑)。

『たこ焼き部の想いをロックに全部込めました』

――技術的に難易度が高かった曲もありますか?

岡田 岡田

Da-iCEの工藤(大輝)くんが作ってくれた「ネット弁慶の皆様へ」は難しかったです。Da-iCEで書いているだけに、音域の幅がすごく広くて。低音がなかなかきれいに出せませんでした。

――どんなトーンで歌うかは試行錯誤しませんでした?

岡田 岡田

それは悩まなかったです。自分の中で思い描いていたイメージがあったので。ただ、パワーが必要で、録り終わって家に帰ったら、バタンキューでした(笑)。

――ロック系だと、「TAKOYAKI ROCK」のTAKOYAKI=たこ焼きですよね?

岡田 岡田

みんなに「何でたこ焼き?」と言われます(笑)。AKB48時代に部活動のたこやき部があって、売り上げ勝負でデザート部に負けてしまったんです。

――『AKB48 サヨナラ毛利さん』の企画ですね。

岡田 岡田

勝ったら秋元先生から曲がもらえたんですけど、ダメだったので、自分で書いてしまおうと(笑)。詞にたこ焼きは出てきませんけど、たこ焼き部の想いを全部込めて、部員全員の名前も入れています。<成せばなるさ>で倉野尾成美、<麟としてる>で武藤小麟とか。音源は「できたよ」って部員たちに送りました。

――反響はいかがでした?

岡田 岡田

みんな喜んでくれて、小麟ちゃんには「いつサブスクが出ますか?」と聞かれました。

『次回作はもう少し明るく行きます(笑)』

――アルバムを1枚作って、自分のアーティスト性について、見えてきたものもありました?

岡田 岡田

暗い曲を書きがちなクセがあると気づいたので(笑)、次回作はもう少し明るく行こうかと、道筋がちょっと見えました。ベースはたぶん崩れませんけど、ずっと「死にたい」と語るのも、どうなんだろうと(笑)。自分の中の明るい気持ちを掘り出してみたいです。

――実際、今は明るい生活なんですよね?

岡田 岡田

明るいです。最近は人間らしい生活になりました(笑)。昔は忙しすぎて、部屋のカーテンも開けないし、掃除もできなくて。今は窓を開けて、掃除も料理もしますし、断捨離もしました。

――窓を開けるのは普通のことでは?

岡田 岡田

それすら、していなかったんです。仕事が終わって家に帰ったら、夜遅くて寝るだけ。窓を開ける時間ではなくて。今は本当に生活が変わりましたね。

『ワンちゃんのお世話で生活が変わりました』

――仕事以外の楽しみもできました?

岡田 岡田

卒業して、すぐ車の免許を取って、ドライブをするようになりました。この前、駐車場の柱にタイヤ周りをぶつけましたけど(笑)、初心者マークを付けて気をつけて運転しています。

――アルバムには、愛犬に向けて歌った「サラン」も収録されました。

岡田 岡田

サランは実家で飼っている15歳になった愛犬です。新たに赤ちゃんの犬を私の1人暮らしの家にお迎えしました。実家に2匹いるので3匹目。そのワンちゃんのお世話が、今は大きいです。家にあった家具を全部捨てて、ワンちゃんのおうちを作って、朝の7時に「ごはんをくれ」と鳴いて起こされるので(笑)、規則正しい生活になりました。そのワンちゃんの曲も書けたらいいなと思っています。

――今後、磨いていきたいこともありますか?

岡田 岡田

自信を付けたいです。まだアイドルをやめたばかりで、「歌手活動をしているんですよね?」と聞かれても、「はい」と自信をもって言えない自分がいて。堂々と歌手と名乗れるように、技量的にも気持ちの面でも自信を持ちたいです。

――「声を失った人魚姫」でも<拙い歌 まだまだ未熟だけれど>と歌っていますが、AKB48グループで歌唱力No.1になったのに、謙虚ですね。

岡田 岡田

周りにはすごいアーティストさんがいっぱいいますから。私はまだまだ拙い未熟者ですけど、自分を見失わずに歌を磨いて作詞も続けて、いつかちゃんと聴いてもらえる形にしたいです。

『このまま変わらずに生きていきます』

――ソロコンサートでは日本武道館を目標に掲げていました。

岡田 岡田

やっぱり歌手を目指す者として、武道館で1人でライブをする夢はあります。その先に何があるのかわかりませんけど、まずは武道館に向けて頑張ります。

――世界進出も考えていますか?

岡田 岡田

いずれアジア進出はしたいです。海外にもたくさんAKB48の姉妹グループができたので、お世話になった国々でライブがしたくて。タイ、インドネシア、台湾、上海……。いろいろなところに行きたいです。

――アイドルからソロ歌手になっても、奈々さん自身はあまり変わってないようですね。

岡田 岡田

私は変わっていません。肩書きが変わっただけで、何でもファンの方にオープンにさらけ出してしまう性格もそのまま。“会いに行けるアイドル”から“会いに行ける岡田奈々”になっただけだと、ずっと言っています。

――アイドル時代も全肯定ですか。

岡田 岡田

もちろんです。アイドルだったからこそ、今、曲を書けている自分がいるので、あの10年間に感謝しています。いい意味で、その延長。これからもこのまま変わらずに、生きていこうと思っています。

斉藤貴志

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河野英喜

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